ゆるブラック企業を選んだのは自分かもしれない!
働き方改革の理解が深まって行くと共に明らかになっていく企業の雇用体制。
「ブラック企業」という言葉ももう聞き飽きたくらい聞いていると思います。
そんな中、「ゆるブラック企業」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
言葉でなんとなくどんな企業か想像出来るかもしれませんが、その「ゆるブラック」を選んでいるのも、ゆるく働いているのも間違いなく自分自身ということを忘れてはいけない。
ゆるブラック企業とは
・厳しい残業はないが、能力が上がる仕組みがない
・成長を見込めるものがない
・やりがいに繋がる理念が浸透していない
・だらだらと働いて年をとるだけ
・何年働いても月給20万ちょっとから上がらない
・他社で通用するスキルが身につかない
このような企業のことを、言葉通り「ゆるブラック企業」と呼ぶそうです。
ブラック企業のように、心と身体が厳しい状況になって、働くことが困難になってしまうこととは違い、毎日同じ作業のような仕事内容で、つならない時間を過ごすことになります。
ブラックな企業は、はっきりいって辞めてしまえばいいとは思います。
何かどうしても辞められない状況はあるかもしれないが、ほとんどの場合、転職しても今のような給料がもらえないから続けているという自分の意思でしかない。
それを企業のせいにするのはどうかと思う。
ゆるブラック企業という言葉も、若い人がダメになる会社を表す言葉ではありますが、選んでそうしているのは紛れもなく自分ではないでしょうか。
ダラダラ働いても、しっかり結果を出しても給料が変わらないことから、ダラダラ働くことを選択しているのではあるが、それにしても、しっかり働いて結果を出して給料に反映されないのであれば辞めればいい。
それが出来ないことを何か肯定する言葉はないか。ということで生まれるこのような言葉こそが社会にとって全く意味のないことなのです。
ゆるブラ企業はこうして成長する
企業は人を成長させる場でもあり、共同で仕事をするコミュニティでもあります。
なぜ、このような企業が増える背景には「ハラスメント問題」が隠れています。
企業の中での成長とは、自分にないスキルを習得することですが、それには自分に負荷がかかります。
それが成長に繋がることですので、それを受け入れ、その自分と自分に今までなかった体験に慣れていくことが成長の第一歩だと言えます。
ですが、自分に負荷を与える時に、それが辛いと判断するとなにかしらのハラスメントが適応されます。
成長して欲しい企業は厳しい業務を与え、それに耐えることが出来たら一人前というようなやり方をとっているとしたらパワハラが該当して来ます。
訴訟にならないまでも、ハラスメントのようなことなのか、個人の能力によることなのかは企業と本人の関係性にもよります。
誰が見てもパワハラやモラハラ。いじめなどはもってのほかですが、通常業務が少し厳しい業務であったり、働き手のダラダラした勤務態度で風土が乱れるなどの原因も本人の行動や言動を関係なしに企業の責任になる場合が多い。
働き方改革は労働者を成長させるためにあるのか、ただ単に労働超過を管理するものなのかで使い方は分かれていくのではないか。
他の人と同じ時間で同じスキルがあれば、成長をしていく時間もとれるかもしれませんが、スキルがない状態で時間だけを短くして成長するとは到底思えないのが現状です。
成長とは、今までに無かった経験や体験を経て、自分を変化させることだと私は思います。それが、少し負荷がかかるとハラスメントの問題、働き方改革の対応に追われている企業が多すぎるような気がしています。
冒頭でも申し上げましたが、ゆるい仕事をしているのは自分なんです。
それを肯定する言葉を作っても自分は成長しないということを理解して行動して欲しいところです。
まとめ
短い時間で自分にどれだけ負荷をかけれるかが成長の鍵となります。
ゆるい仕事で自分を成長させるということは間違いなくありません。ですが、それは個人が求める成長の差がありますので、企業が求める成長と個人が求める成長の価値観が違うということを念頭に教育を進めなければなりません。
自分の会社がブラック企業なのか、ゆるブラック企業なのかは自分では判断出来ないことです。これも、見るからに労働時間超過や、過度な残業をさせているような企業はもってのほかですが、ただ純粋に成長して欲しいという行動が不器用なだけの企業も少なくないと思います。
結論を言うと、個人をどれだけ気にすることが出来るかが大切になってきますので、大きな企業は中間の管理職の強化が今まで以上に重要になってくるのではないでしょうか。その管理もAIで管理するようにはなるとは思いますが、成長に関しては小規模な企業の方が成長率は上がってくると思えます。
AIが導入されるのがいつになるかは分かりませんが、AIが管理する機会化した企業が増えるしかないのが人不足の解消に繋がるのは間違いない現実です。
出来る限りではありますが、少しでも心を込めた仕事を今から心がけていきたいものです。